高効率アルミ溶解炉の実証から得られた総合効率【開発部より】2014.07.172014:07:17:10:52:56
現在開発を進めております電気式高効率アルミ溶解炉について
実証データと理論値を比較しての総合効率を求めてみました。
黒鉛ルツボ重量MC:90kg
投入アルミ量MA:200kg
黒鉛ルツボの比熱cc:0.68kJ/kg・K
アルミの比熱ca:0.91kJ/kg・K
アルミ200kgの融解潜熱AE:79.4MJ→79400kW/秒
昇温温度幅⊿T:690℃
定格入力電力P:13KW
その他条件:溶解中は炉フタを設置、ルツボ内径はΦ430mm
実際に溶解するまでの時間計測結果RH:6時間
理論溶解時間MH=(MC*cc*⊿T+MA*ca*⊿T+AE)/(P*3600) ←3600は秒で出てくる結果を時間に直す為
=5.28時間
総合効率=MH÷RH×100=88%
従来からあるガス式加熱炉の21%から比べると4倍以上の高効率。
最新鋭の高効率ガス炉の40%と比較しても2倍以上の高効率化となっています。※
高効率である事は、作業環境の温度改善・消費電力量の削減に対して大きな効果があり
中でも作業環境の温度を低下させる効果は著しいものがあります。
※この数値は、デンソー様テクニカルレビューVol.14 2009よりの数値です。